2025年8月18日

当院ご利用の皆様へ(放射線治療について)

当院の放射線治療は、機器の老朽化と費用超過、人口減少に伴う需要の減少により継続困難と判断せざるを得ず、病院運営が厳しさを増す中で終了を決断いたしました。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

当院で計画されていた放射線治療は令和7年8月末をもってすべて完了します。9月以降は新規の放射線治療が必要な場合に備え、新潟大学医学部放射線医学教室および新潟市内の病院のご協力により以下の対応を行います。

・当院に「放射線治療相談外来」を設置
・当院から放射線治療が可能な病院(新潟市内)へ紹介

当院の各診療科医師が放射線治療を考慮したいと判断した場合、患者さんを「放射線治療相談外来」に紹介します。この外来では新潟大学の放射線治療専門医が対応し、放射線治療の適否を検討した上で治療に関する説明を行い、患者さんと治療を実施する病院について相談します。治療する病院が決まれば当院から必要な情報を揃えて紹介いたします。
これにより、放射線治療が開始されるまでの島外病院への通院回数を大きく減らすことができます。
なお、「放射線治療相談外来」は当院診療科からの相談を受ける外来であり、住民の方が直接受診することはできませんのでご注意ください。

放射線治療相談外来は令和7年9月から月2回程度開設する予定です。

佐渡市では、放射線治療のために島外病院通院が頻回になる場合を考慮し、支援制度が検討されています。この制度については「放射線治療相談外来」でもご案内する予定です。

全国で急速に進む少子高齢化、世界を含む社会情勢の変化は医療福祉領域にも大きな影響を及ぼしています。
佐渡の医療福祉が失われないよう、当院も関係団体とともに検討を重ねております。住民の皆様には、佐渡の現状をご賢察いただき、どうかご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2025年8月
病院長 佐藤賢治