3月中旬より入院を受け入れられる余裕がなくなり、やむを得ず緊急を要する患者を除く入院制限を実施しました。余裕がなくなった背景は以下の通りです。
・慢性的な看護師不足の中、急な看護師の退職が重なり、この補充が困難であった
・令和6年10月以降、満床に近い入院患者数が続き、入退院調整に苦慮している
・新型コロナウイルス感染症やインフルエンザが流行し、当院退院後の患者を受け入れられる施設が極端に減少した
・元来状態が不安定な超高齢者の入院が増加し、退院調整が滞って長期入院患者も増加している
この結果、予定の入院も延期せざるを得ない緊急事態となりました。

　入院制限の開始とともにあらためて佐渡市、市内の医療機関や介護事業所に協力・支援を依頼して入院病床を確保、延期していた予定入院を3月25日から再開できるようになりました。入院を延期していただいた患者の皆様には多大なご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げますとともに、ご協力に厚く御礼申し上げます。

　しかしながら、看護師不足や超高齢者の高い入院需要は続いています。予定入院は再開しましたが、対応できる入院患者数には依然限界があるため、下記の入院制限は当面必要です。どうか、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
・軽症の場合、外来での診療や他の医療機関への受診をお願いすることがあります。
・入院を要する場合、状態によっては両津病院に入院治療を依頼することがあります。
・以上は、救急搬送時でも同様です。
・必要な入院を限られた病床で受け入れるため、速やかな退院・転院・介護施設入所にご協力下さい。
なお、緊急を要する患者はこれまでと同様に常時受け入れます。

　当院は本来治療を要する患者を迅速に受け入れる責務を持つ病院です。予定入院の延期、緊急患者の受入支障などが起こらないように、行政や他の医療機関、介護福祉事業所のご協力を得ながら尽力してまいります。住民の皆様にもご理解とご協力をお願い申し上げます。