看護部紹介
当院では2018年にキャリアラダーを導入し、看護専門職者として地域住民のニーズに応えられる看護師の育成と、看護師個々の生涯教育を支援することを目指しています。
教育の特徴は、実践を通して学び・育つためのOJTの充実とジェネラルな能力の育成に向けてのローテーション研修の実施です。
また、主体的学習を支援するために、eラーニングやオンデマンドの活用、電子カルテへ文献等学習資料の搭載を行い、時間・場所を選ばす学習できる環境を提供しています。
新人看護師を対象に急性期~回復・慢性期、在宅における患者さんの状態とケアの実際について病棟・外来・訪問看護の場で学びます。健康障害の各段階にある患者さんとそれを支える家族への看護、地域での支援体制などを包括的に学習する機会とします。
地域での生活者としての対象者を理解し、配属部署でどのような関わりが必要かを考えたり、多職種との協働のあり方など地域包括ケアシステムに対応できる能力の育成を早期から開始していきます。
看護実践能力をはじめ、すべての能力をバランスよく育成していくよう支援しています。
各項目の目指すレベルを達成したら、次のレベルにチャレンジします。一定のレベルに達したと判断された場合には、レベルの認定を行っています。
Ⅰ.新人看護職員ローテーション研修目標
Ⅱ.方法
月 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
4月 | 入職 | 集合教育にて研修あり |
4~5月 | 配置部署にて基本的業務を通じて学習 | 集合教育にて研修あり |
5月 | 夜勤業務トレーニング | 集合教育にて研修あり |
6月 | 夜勤業務開始 | |
8月~ | ロ-テ-ション研修開始 (随時交替で研修実施) |
急性期・回復、慢性期 2か月~ 外来(訪問看護含む)4週間 |
次年度~ | 勤務部署ロ-テ-ション (2~3年を目安に) |
Ⅲ.新人看護職員ローテーション研修における支援体制
一人ひとりを大切に、看護部はもちろん病院全体で新人看護職員の育成を行います
1)研修目標の設定
ラダーを基にポ-トフォリオ・技術チェックリスト等を参考に、教育担当者と相談し研修目標を設定
2)研修スタ-ト
各部署教育担当者及び実施指導者・プリセプタ-が学習や業務適応を支援
現場での研修の指導、振り返りを丁寧に行い、学習をサポ-ト
3)研修中間の振り返り(確認)
必要時目標修正(各部署の教育担当者)
4)終了時振り返り
ポ-トフォリオやラダ-を活用し実施。目標の達成状況を確認
看護技術チェックの確認
【各部署教育担当者の関わり】
A部署
研修中は各部署の教育担当者が、研修生の状況について確認しサポ-トする
B部署
研修中は各部署の教育担当者が、研修生の状況について確認しサポ-トする
Ⅳ.新人看護職員研修に関わる担当者
担当者 | 内容 |
---|---|
プリセプター | 身近な相談役として仕事の仕方や学習方法、生活・精神面などの支援やサポートを行います |
実地指導者 | 新人看護職員の基礎教育や集合教育での学びを現場と連動させながら学習支援し、看護実践の指導、達成状況の確認を行います |
教育担当者 | 研修制度の方針に沿って集合研修や各部署で実施される研修の企画・運営を中心に行います 新人看護職員や実施指導者へり指導、助言、評価を行います リーダーや教育的役割を発揮できるスタッフであり各部署に1名配置しています |
研修責任者 | 研修全体の策定・企画・運営・実施・評価の全ての過程の責任者であり、新人看護職員・実地指導者・教育担当者への指導、支援を行います |
Ⅴ.新人看護職員研修の実際
時期 | 集合研修 | 研修の様子 |
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4月~ |
看護記録 採血・注射 安全・感染管理 輸液・シリンジポンプ |
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5月~ | 薬剤の取り扱い | |
6月~ |
輸血 看護診断 人工呼吸器 |
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7月~ |
ローテーション研修オリエンテーション 看護倫理と法 |
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8~9月 |
災害看護 気管内挿管・BLS |
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10月~ | 意思決定支援 | |
12月~ |
地域包括・多職種連携 地域の医療・介護・福祉の現状 |
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次年度以降 | キャリアラダーの各レベルに応じた研修が計画されています |