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院長からのメッセージ

新潟県厚生連佐渡総合病院病院長 佐藤賢治より、ご挨拶とお願いを申し上げます。

当院は、昭和10年に診療科6の体制で開院され、幾多の変遷を経て平成30年4月現在、標榜診療科25,病床数354を有する佐渡島の中核病院です。長い歴史を持つ当院ですが、多くの方々のご支援をいただいて平成23年11月に現病院へ移転し、療養環境の改善、電子カルテ導入、検査・治療機器の充実、人工透析やリハビリの対応数拡大、救急搬入・搬出に即応できるヘリポート設置など、中核病院としての機能を大幅に強化しました。一方で、佐渡は昭和から平成にかけて超高齢社会となり、高齢化はさらにその速度を増しています。医療機関や介護・福祉事業者、行政が一体となった社会保障体制が必要です。当院では、多施設・多職種との連携においても中心的役割を担うべく院外連携の担当部署を整備しています。住民のみなさまには見えにくいかもしれませんが、病院としてのチーム力にとどまらない、院内外との連携力が当院の大きな特徴です。

我が国では、高齢化、医療の進歩やニーズの高まりに伴う機能分担と専門特化が進む反面、医療・介護費用の増加からその圧縮もまた進められています。この結果、医療資源が都市部大病院へ集中、介護従事者確保も困難となって地方の資源不足は危機的状況に陥っており、佐渡もその渦中にあります。対応策のひとつとして、平成24年4月に佐渡島内の医療機関・保険薬局・介護施設を双方向に結ぶ地域医療連携ネットワーク「さどひまわりネット」が稼働しました。同意されている住民のみなさまの医療・介護情報を共有し、関係者が連携した医療・介護サービスの提供を図るもので、全国から先進的なモデルとして評価されています。また、平成30年3月には行政・医療・介護・福祉が協議しながら佐渡の社会保障体制を再構築していく協議会が設立されました。つながる機能分担と人材確保を進めるべく、多くの取り組みがなされることになります。当院もこうした対策を担うメンバーです。少ない医療介護資源の効率的な活用、強力な人材養成を進めていきます。チーム佐渡、チーム佐渡総合病院の一員となっていただける医療従事者・介護従事者の方々をお待ちしています。