2024年5月21日

放射線科について

放射線科の一般的な業務をご紹介します。

 佐渡総合病院の放射線科では、一般撮影〔マンモグラフィ(乳房撮影)、骨密度検査、歯科撮影、透視撮影〕、CT検査、MRI検査、RI検査、放射線治療などがあります。

 一般撮影は胸部や腹部から、整形領域などのレントゲン撮影を行います。また、乳癌の発見に有用なマンモグラフィや、骨の密度を計測する骨密度検査、歯を撮影する歯科撮影、心カテやアンギオなどでは透視撮影を行っております。

 CT検査では、脳出血や脳梗塞、肺癌や骨折など様々なケガや疾患を発見することが可能であり、救急外来での外傷の方の検査など多くの場合でCT検査を行っております。

 MRI検査では、主に頭部の疾患(脳梗塞)や脊椎、関節や腹腔内臓器、骨盤内臓器などの検査をよく行っております。放射線を用いない検査のため、被ばくの心配がありません。また、造影剤を使用せずに頭部の血管の走行を画像化できます。そのため、造影剤アレルギーがある方や腎機能に障害がある方も検査可能となっています。

 RI(核医学)検査では、骨シンチ、脳血流シンチ、心筋シンチを主に行っております。RI検査では、放射線(ガンマ線)を出す少量の薬(RI)を注射して、ガンマカメラと呼ばれる特殊なカメラで写真を撮ります。その写真から骨や内臓の様子や、その働きを調べます。

 放射線治療では、腫瘍に対して放射線を照射することで治療を行っております。がんの三大治療法として手術治療、抗がん剤治療、放射線治療がありますが、放射線治療は良性腫瘍に対しても治療効果が期待でき、術後の再発予防としても大きな効果を発揮します。