2018年10月18日

研修医ブログ(岩井 先生)

6年生の皆さんはマッチングの真っ最中かと思います!!

夏休み楽しんでいますかー

去年の夏、人生最後の夏休みが終わったなあと思っていたのですが、当院田圃の近くのため、一歩外に出れば天の川が観れるという絶好のロケーションにあり、毎晩夏休み気分を楽しんでいます。

ひまわり写真

研修を始めての感想を少し。患者さんの治療を考える上で、患者さんの病気の状態だけでなく、生活の背景(独居or同居or施設)、ADL(寝たきりなのか)なども考えて、患者さんにとって最良な治療を考えていく機会が多々ありました。肺炎や尿路感染でADLが落ちた状態で搬入されてきた方々に、嚥下訓練やリハビリをお願いしたり、糖尿病の患者さんの背景を考えてインスリンや内服の量を調整したりしています。日々患者さんから学ばせていただいています。

 

マッチングの時期ということもあるので、ブログ経由で病院見学の勧誘を(笑)。

もちろん、臨床研修病院として選んでくれたら幸いなのですが、結果としてそうでなくても、医師としての見聞を広めるという意味で、地域医療、離島医療の状況を実際に見に来ていただけると幸いです。働き始めると、なかなか他の病院を見学に行く機会はありませんので。

 

佐渡の状況を少し説明すると。。。東京23区の1.5倍の面積の中に人口5.5万人 が暮らしています。北西と南東に大きな山々がそびえ、その間に挟まった平野に佐渡総合病院があります。山の向こうからは救急車でも1〜2時間かかかり、時に本土(新潟)からのドクヘリで救急搬送されてくることもあります。本土とは日本海で隔てられ、真冬に船が欠航すると輸血資源が制限されることもあるようです。

診療所は約25ヶ所、佐渡総合病院以外の病院は5ヶ所あります。救急搬送の約85%は佐渡総合病院に来ます。佐渡総合病院が最後の砦として2次救急や急性期治療に当たっています。その一方、地域病院としての顔もあり、諸事情で長期入院になってしまう患者さんも診ています。どの病院もスタッフの高齢化が問題となってきていて、お互いにギリギリのところ支え合っているのが現状でしょうか。

 

色々書かせていただきましたが、佐渡のご飯は絶品なので、おいしいご飯を味わいながら見学をしていただければと思います。