当院におけるがん診療の内容を生活支援も含めてご紹介いたします。

地域がん診療病院として

当院は、平成29年4月1日より「地域がん診療病院」の指定を受けました。 「地域がん診療病院」 としては、県内初となります。

当院は、隣接する地域のがん診療連携拠点病院である 「県立がんセンター新潟病院」 及び 「新潟大学医歯学総合病院」 とグループ指定となりました。それぞれのがん診療連携拠点病院との連携を強化し、今後も佐渡医療圏におけるがん診療、緩和ケア、相談支援及び地域連携等を、今まで以上に充実させるよう努めてまいります。

地域がん診療病院とは

「地域がん診療病院」 とは、全国どこでも質の高いがん治療が受けられるよう、がん診療連携拠点病院のない地域に、都道府県の推薦を基に厚生労働省が指定した病院です。

基本的には、隣接する地域のがん診療連携拠点病院のグループとして指定されます。拠点病院と連携しつつ、専門的ながん医療の提供、相談支援や情報提供を行なう役割を担っています。

がん診療連携拠点病院とは

全国どこでも質の高いがん医療が受けられるよう、厚生労働省が指定した医療機関です。
本県では、8つの病院が指定を受けています。

ご利用の仕方

国の「がん対策基本計画・指針」において、『がん治療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを理解し、知識と技術を習得する』ことが目標として掲げられております。
当院でも、がん診療に携わる医師が緩和ケア研修会に参加し、知識や技術の向上に努めております。

令和6年4月1日現在

緩和ケア研修会 修了者一覧
診療科 氏名
内科
(一般)
岩田文英、冨田幸治
内科
(呼吸器)
鈴木遼、髙橋敦宣、高橋祐樹
内科
(消化器)
弥久保俊太、北條雄暉、前田悠一郎
内科
(循環器)
池杉駿生
内科
(糖尿病)
百都健、福武嶺一
内科
(腎臓)
和田真一
小児科 岡崎実
外科 佐藤賢治、親松学、三浦要平、服部修太
整形外科 涌井純一
脳神経外科 川崎昭一、温城太郎
産婦人科 戸田紀夫、小池公美、髙橋佳奈
耳鼻咽喉科 佐々木崇暢
泌尿器科 黒木大生
歯科 小松繁樹、大竹一平

(注)医師の異動により変更する場合があります。

当院での化学療法について

当院では地域のがん診療連携拠点病院と連携を強化しながら化学療法を進めて参ります。
当院で行われている化学療法のがん種は以下の通りです。

  • 消化器(胃、大腸、食道、肝臓、膵臓)
  • 乳がん
  • 呼吸器(肺がん)
  • 泌尿器(前立腺、精巣、尿路上皮がん)
  • 腎癌
  • 婦人科(卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん)
  • 耳鼻咽喉科(口腔がん、咽頭がん)
  • GIST(消化管間質腫瘍)
  • 脳腫瘍
  • 血液腫瘍(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)

当院では化学療法を行う前に歯科と連携をしながら口腔管理を行っています。
詳しいことをお知りになりたい方は当院までお問い合わせください。

科学療法
科学療法
科学療法
  • ベッド 6床 リクライニングチェアー 6床です。患者さんが必要な情報も揃えてあります。

佐渡総合病院がん化学療法レジメンについて

佐渡総合病院がん化学療法レジメンは、院内の化学療法委員会で審査され適正であると判定されたものです。
当院ではこうして承認されたレジメンを他の医療機関や保険薬局の参考になるよう公開しております。
なお、実際の投与量、投与スケジュールは患者さんの状態に応じて変更されることがあります。
さらに詳しい情報が必要な方は当院までお問い合わせください。

薬剤の略語について下記を参照してください。

薬剤名 略語名
アムルビシン AMR
パクリタキセル PTX
イリノテカン CPT-11
パクリタキセル(アルブミン懸濁型) Nab-PTX
エトポシド VP-16
ビノレルビン VNR
カルボプラチン CBDCA
ベバシズマブ BV
ゲムシタビン GEM
ペメトレキセド PEM
シスプラチン CDDP
ラムシルマブ RMA
トラスツズマブ HER
レボホリナート LV
トラスツズマブ エムタンシン T-DM1
トリフルリジン・チピラシル TAS102

外来化学療法室について

外来化学療法室

現在、化学療法は通院しながら行うことが主流になっています。
(治療のスケジュールや本人の状態など主治医が外来での治療が難しいと判断した場合を除きます)
外来化学療法室では患者さんの安心、安全、確実な治療に努めています。
そのためには化学療法の内容について審査する委員会を定期的に開催しており適切で安心な治療を提供しています。
また、スタッフの勉強会も定期的に開催をして情報を収集しています。
化学療法を受ける際に様々な疑問や不安が出てくると思います。
つらい副作用や精神的に不安定になったり、治療費について心配されることがあると思います。些細な事でも医療スタッフに相談して下さい。
医師、看護師、薬剤師、医事職員、理学療法士、放射線技師、社会福祉士などチームで患者さんの治療がうまく進むためにお手伝いをしたいと考えています。

がんの特性に応じた治療・支援

詳しくはこちらをご覧ください。

がんの教育について

当院ではがん教育について、学校や職域よりご依頼があった際には、外部講師としてスタッフを派遣し、がんに関する正しい知識の普及啓発に努めております。ご希望の方はメールフォームよりお問い合わせください。

緩和ケア相談のご案内

緩和ケア相談のご案内

がん相談支援センターのご案内

がん相談支援センターのご案内

ひまわりサロンのご案内

ひまわりサロンのご案内

院内がん登録について

当院は「地域がん診療病院」として、2016年より院内がん登録を実施しております。院内がん登録とは、その病院でのがん医療の状況を適確に把握することを目的として院内で活用するとともに、登録した情報は全国集計として国立がん研究センターへ提供しております。また、全国がん登録(旧地域がん登録)情報としての提供も行っております。なお、個人情報の取扱いにつきましては、「がん登録等の推進に関する法律」、「個人情報保護法」を遵守し適正に管理しております。

<データ活用例>

データ活用例

「がん治験情報サイト」について

公益財団法人がん研究振興財団様より、「がん治験情報サイト」についてのお知らせをいただきました。  本サイトでは、患者さんやそのご家族が利用しやすい、企業治験や一部の医師主導治験・臨床研究に関わる、信頼できる最新のがん治験情報を調べることができます。  是非ご活用下さい。

 

患者本位の「がん治験情報サイト」 URL:https://www.fpcr-joho.jp/