小児科

小児科についてご紹介いたします。

科の特徴

科の特徴

私ども小児科医は、天真爛漫に育った子どもたちが未来の世界を元気にしてくれると信じている単純な人種です。そして、当院小児科医は病院での診察だけでなく、佐渡のすべての子どもたちが育つ環境の改善に関わらせていただくことを生きがいにしています。島内のさまざまな関係機関と連携し、子どもに関するあらゆる情報が集まっていますのでどんなことであれ相談窓口としてご利用いただければ幸いです。

島内にある分娩施設は佐渡総合病院だけです。佐渡の子どもたちはみんな当院からその輝かしい人生を始めます。月に35人前後、年間約400名の新生児一人ひとりが佐渡の貴重な宝物です。新病院では小児科と産科が同じ病棟となり、母児同室を実現することができました。押しつけでない自然な母乳育児が楽しめるよう支援させていただいています。

これまで、子どもの命を脅かしてきた感染症の多くは予防接種により未然に防ぐことができるようになりました。感染症コントロールのため、生後6ヵ月までの接種スケジュールはやや混み合っています。繰り返していねいに説明させていただいています。また、佐渡では抗菌薬の適正使用に努めています。原則として風邪に抗菌薬は使いません。最近では難治性の細菌感染症は減り、総入院数はこの10年で半減しています。

その他、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患、発達障がい、不登校、てんかん、肥満、夜尿症、低身長などの診療も行っています。そして、島外で専門的な診療が必要と判断したときには、最後まで責任を持って高次医療機関につなげています。幸い新潟では新潟大学病院を中心に各病院が専門性を持ち、県全体でひとつの小児病院のように機能しています。悪性疾患は県立ガンセンター、神経筋疾患は西新潟病院、心の問題は県立吉田病院、療育関係は長岡療育園、はまぐみ小児医療センター、新生児は新潟大学病院、新潟市民病院、長岡日赤病院、県立新発田病院のNICUにお世話になります。年間2件~3件のヘリコプターによる緊急搬送もあります。

私どもの夢は、佐渡が安心して子どもを育てられる幸福な島になることです。子どもたちが毎日、朝から晩まで、良寛さまと毬つきをして遊んでいた子たちのようにニコニコしていてもらいたい。みんなの瞳が新生児期の輝きを保ち続けられれば、いじめも不登校もなくなると信じています。その夢に向かって日々診療させていただいております。


対象疾患と紹介

  • 育児不安
  • アレルギー性疾患
  • 予防接種
  • 発達障害

子どものことなら、身体のことも心のことも何でも相談窓口。

診療実績(平成22年度)

  • 外来患者数  ・・・約50人/日
  • 年間入院患者数・・・約300人
  • 年間10名前後の子どもたちを、新潟大学病院などに紹介
  • ヘリコプターによる新生児搬送、年間3名前後。

その他

当科の目標

島民と力をあわせ、安心して楽しく子育てができる島をめざす。

紹介先医療機関

  • 新潟大学病院
  • 新潟市民病院
  • 県立新発田病院
  • 県立がんセンター
  • 県立はまぐみ小児療育センター
  • 県立吉田病院子どもの心診療部
  • 長岡赤十字病院
  • 国立病院機構新潟病院
  • 西新潟中央病院てんかんセンター

関連機関

  • 児童相談所
  • 保健所
  • 市役所
  • 教育委員会
  • 養護教諭会
  • 栄養士会
  • 学校
  • 幼稚園
  • 保育園
  • 養護学校
  • 新星学園
  • 佐渡市民生委員
  • NPO団体  など。

主催、共催

  • 佐渡乳幼児保育支援フォーラム
  • 佐渡小児医療懇話会
  • 佐渡小児科医会
  • 佐渡総合病院周産期検討会
  • 佐渡市ペアレントトレーニング事業
  • 佐渡市NPプログラム事業  など。

参加会議

  • 佐渡市次世代育成推進支援協議会
  • 佐渡市就学指導委員会
  • 佐渡市要保護児童対策支援会議

研究

  • 佐渡島出生コホート研究(SADOstudy)2008年全出生児対象の上咽頭常在菌調査
  • インフルエンザ流行マップ・流行状況調査

活動

  • 母乳育児推進
  • 発達障害児成育支援
  • 抗菌薬適正使用
  • 子育て講演会
  • 思春期患児見守りネットワーク
  • CNSテレビ「たすけてドクター」

佐渡総合病院小児科について

佐渡でお産ができる医療機関は佐渡総合病院だけです。当院には優秀な産科医が3名、助産師が10名おり、安心して出産に望めます。当院の年間分娩数は減少しつつありますが現在は約400件あり、そのうち30%が里帰り分娩です。佐渡では高校を卒業すると8割の子どもがいったん本土に出ます。島外で嫁いだ女性は1ヵ月もすると生まれた子どもを連れて嫁ぎ先にもどりますので、佐渡病院出生児のうち佐渡で育つ子どもは年間300人を切ります。反対に、佐渡にお嫁さんに来て島外の病院で産んで戻ってこられる方が数十人いますので、佐渡で人生をスタートしてくれる赤ちゃんの数は最終的に年に300名余り。ペースとして1日1人にも及びません。今では国際保護鳥の朱鷺以上に貴重な佐渡の宝物です。(ちなみに、佐渡の死亡数はその4倍近く1200名にもなる急激な人口減少社会です)

こうして、島で暮らすほとんどの子どもたちが当院からスタートになりますので、他の地域よりもそれぞれの子どもひとり1人に濃厚にかかわることができます。生後1日目診察から母乳育児支援、スキンケアをはじめとしたアレルギー疾患予防、予防接種を中心に感染症の予防についての説明など、ていねいな診療を心がけています。当院小児科の能力を超える高次医療の必要な疾患については、新潟県内の小児科ネットワークによって新潟大学病院、県立がんセンター病院、西新潟てんかんセンター、はまぐみ小児療育センター、新潟市民病院などへの紹介、緊急ヘリ搬送も含め、島に住むことが家族にとってハンデにならないよう、最後まで責任をもって診療しています。

近年、エピジェネティクスという考え方の根拠として、ネグレクトなどの劣悪な成育環境によって脳の扁桃核にある神経細胞の遺伝子変化が確認されています。そうしたことからも、人生のスタートにおいて虐待などのネガティブな環境に触れることを予防し、発達を順調に促せる成育環境を整えることには大きな意味があります。これから、小児科医の仕事として、子どもたちの成育環境について考える時間が増えるであろうと考えています。

当院の小児科では、佐渡の子どもたちに理想の成育環境を提供できるよう、家族背景に配慮した全人的な診療を心がけています。成育環境調整の大きな部分は、あたたかい「家族支援」になります。家族を支えてあたためる力があるのは地域コミュニティです。個人情報保護に配慮しつつ、地縁血縁まで含めてあらゆる関係機関で情報を共有し、「ひとりの子どもを育てるのに、佐渡の大人全員の力を借りる」イメージで、子どもを中心に人の輪がつながりあうような診療を目指します。

小児科で担当していること

子どもに関することならなんでもご相談ください。

  • 発達支援、乳幼児健診
  • 予防接種、感染予防についての相談
  • 発達障害への行動療法
  • 言語療法、作業療法、理学療法などのリハビリテーション
  • 不登校やいじめ問題についての学校との環境調整
  • スキンケア指導によるアレルギー疾患予防
  • アレルギー性疾患、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など
  • 保育園、学校における感染症コントロール
  • 不安神経症、反応性愛着障害などのカウンセリング
  • 低身長、夜尿、肥満などの相談
  • その他、小児疾患全般

小児科の目標

未来の佐渡をはじめ、社会を担う人財が育つ島として成育環境を創造する。

すべての子どもたちに安心感と自己有能感が育つよう、島民全員と協働する。

診療日

こちらからご確認ください。

医師紹介

医師 役職 認定資格等
岡崎 実 副院長 日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児科医会認定「子どもの心」相談医
皆川 雄介 小児科医長  
程 璐霏 小児科医師 日本小児科学会

※ 空欄部は、都合により非公開です。