内分泌代謝科についてご紹介いたします。

科の特徴

糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、痛風などの“代謝性疾患”と、甲状腺、副腎、脳下垂体疾患等の“内分泌疾患(ホルモンの病気)”などを守備範囲とする診療科です。なかでも糖尿病は患者数が多く、合併症も多いために最も力を入れています。外来では通常の外来以外にフットケア外来、透析予防外来を設けております。

糖尿病の治療がうまくいくかどうかは患者さんの自己管理によるところがとても大きく、我々も全力でサポートさせていただいております。自己管理を支援するための糖尿病教室や糖尿病教育入院なども行っており、また糖尿病友の会が組織され積極的に活動しています。詳細は下記を『その他』をご覧ください。

対象疾患と紹介

  • 代謝疾患
    →糖尿病・高脂血症・高尿酸血症 など
  • ホルモンの病気
    →脳下垂体疾患・甲状腺疾患・副甲状腺疾患・副腎疾患 など

診療実績(平成22年度)

  • 糖尿病外来・・・1000例
  • 入院(年間) ・・・50例
  • 甲状腺疾患・・・約200例

その他

こんな方はご相談に来てください

  • 検診で糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、高血圧症を指摘された方
  • 糖尿病が疑われる方
    血糖が高くなる病気です。長期間続くと目、腎臓、神経などに障害(細小血管合併症)が出てくるほか、動脈硬化が進みやすくなります。糖尿病の典型的な症状は口渇・多尿ですが、相当な高血糖になるまで症状は出ません(200~300mg/dlまたはそれ以上)。症状がなくても検診などで異常を指摘された場合は受診してください。また、症状がないために治療を中断することも多く見られますが、そうしたときも気兼ねなく再受診してください。
    • 口渇、多尿(特に夜間多尿)、体重減少など高血糖が疑われる方
    • 足底がしびれる、ほてるなど糖尿病神経障害が疑われる方
    • 足に潰瘍が出来て治らない方
    • ご家族に多くの糖尿病患者さんがいる方
  • 甲状腺疾患が疑われる方
    甲状腺は首の中央下部にある臓器です。ここが膨らんだ場合、“甲状腺腫”を疑います。膨らまない場合も、動悸、多汗、体重減少、無月経(バセドウ病の症状)や、寒がり、高度の便秘、むくみっぽい(甲状腺機能低下症の症状)などの症状がありましたら、迷わず受診してください。
    • 甲状腺(のど仏の下にある)が腫れている方
    • 頻脈(動悸)、多汗、気分が落ち着かずいらいらする。急に痩せたなどは甲状腺機能亢進症によくみられる症状です。
    • 疲れやすい、何をするのもおっくう、寒がりになった、むくみっぽい、手足がよくつるなどは甲状腺機能低下症の症状です。
    • 月経不順は機能亢進、機能低下のどちらでもよく見られます。
  • 二次性高血圧
    • 血圧が高くてなかなか下がらない、夜間多尿(寝てから何回もトイレに起きる)等の症状のある方は二次性高血圧が疑われますので一度ご相談ください。
  • その他の内分泌疾患
    • 障害されている臓器やホルモンによって症状は様々です。低身長、背がいつまでも伸びる、手足に比べて顔や体幹が異常に太る、むくみっぽい、皮膚線条、性機能の低下、多尿(一日3リットル以上)、異常なやせなど少し変わったことに気づいたらご相談ください。また、内分泌疾患では高頻度に糖尿病や高血圧を合併します。コントロールが難しい糖尿病や高血圧の場合もご相談ください。

【 糖尿病における自己管理 】

糖尿病は無症状のことが多いためか診断を受けても放置し、治療への取組みがおろそかになっていることがあります。その結果、重大な合併症を起こしてからやっと治療を開始することが珍しくありません。合併症を予防し、生活の質の低下を防ぐことが治療の目的です。

糖尿病教室や糖尿病教育入院は、現在のあなたの糖尿病の状態はどんなか、なぜ治療が必要か、どのような治療が適切か、そして現在の治療は効果的か、治療の見直しはどのようにしたら良いかなどについて学習してもらう場です。積極的にご利用ください。

【 教育入院 】

外来診療だけではなかなか血糖コントロールが難しい方、合併症が出始めている方で治療が不十分な方が対象です。

  • 随時受け付けています。内科外来でご相談下さい。
  • 入院期間は7日間または14日間です。
  • 治療検査計画表(クリニカルパス)を使用します。

【 外来糖尿病教室 】

初めて糖尿病といわれた方、これまで糖尿病に関してまとまった話を聞いたことがない方を対象とする教室です。糖尿病食を体験してもらうために予約制です。

  • 内科外来へ申し込んで下さい。
  • 入院期間は7日間または14日間です。
  • 2日間で1クールです。
  • 第1教室は毎月第2水曜日、第2教室は毎月第1水曜日です。
  • 各教室とも4コマの講義と実習があります。
  • 昼食に1600キロカロリーの1食分の食事を食べていただきます。(実費500円)

【 糖尿病友の会 】

会員数は医療スタッフを含めて約100人です。総会、月例会(年6回)以外に6月の『ウォークラリー』、11月に『糖尿病を知る集い』、1月には『患者さん主催の例会』を行っています。毎月配布する『さかえ(日本糖尿病協会発行の情報誌)』は糖尿病に関する情報満載です。

  • 糖尿病患者さん及び糖尿病診療担当者の知識や技術の向上ならびに会員相互の親睦を目的とした会です。
  • 日本糖尿病協会、同新潟県支部の下部組織です。
  • 会員数約100名
  • 年会費4200円
  • 事業および行事
    • 糖尿病情報誌「さかえ」の配布
    • 総会:毎年3月
    • 例会:5、8、12月を除く月
    • 糖尿病を知る集いやウォークラリーなどのイベント:随時
  • 事務局は栄養科(内線2600)です。内科外来または健康管理室または栄養科へお問い合わせ下さい。

【 透析予防外来について 】

糖尿病性腎症と診断されている患者さんの透析導入予防の為の療養指導を行います。
主治医・栄養士・看護師が、日常生活・食事・運動・くすりについて相談を受けたり指導を行います。

指導時間は15~30分
費用は350~1,050円(1~3割自己負担分)です。

【 フットケア外来について 】

  • 糖尿病神経障害をお持ちの患者さんの"足の管理"
    • 足の見方
    • 足の手入れの仕方
    • 爪の手入れの仕方
    • その他療養上の相談
    毎週火曜日(第4は水曜日)内科外来予約が必要です。

指導は30分~1時間
費用は150~510円(1~3割の自己負担分)です。

診療日

医師紹介

医師 役職 認定資格など
福武 嶺一 医長 日本内科学会
日本糖尿病学会
砂田 大介 医長
百都 健 医師 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・指導医