放射線科についてご紹介いたします。

科の特徴

当院放射線科では従来の検査を主体とした業務に加えて、2011年11月開院時より核医学検査部門を新たに開設いたしました。

放射線検査装置としてはCT、MRI、血管撮影と、一般撮影、透視、骨密度撮影、マンモグラム撮影、核医学検査(ガンマカメラ)装置を備えており、島内の中核病院として標準的な放射線科で行われる検査のほぼすべてを網羅しております。また、画像は全て電子化されたデータで保管され、電子カルテ上で速やかに参照できるシステムが構築され、フィルムでの運用は皆無となっております。

CTおよび血管撮影装置は2台体制で、患者さんの待機時間の緩和はもちろん緊急時に速やかに対応できるようになっております。

マンモグラムに関しては、認定撮影技師の管理下における撮影および認定医師による読影を行い、診断精度を担保しております。

時間外休日の対応といたしましては、技師は24時間病院内に常駐しており、救急患者さんに必要な放射線画像検査を速やかに施行できる体制となっております。

放射線診断専門医の読影が必要なCT MRI 核医学検査においては新潟大学放射線科教室が運営する新潟画像診断センターへ遠隔読影を依頼し、より専門的な観点からの画像診断結果が担当医へ伝わる体制となっております。

設置機器

一般撮影装置(4台)、CT(80列2台、治療計画16列1台)、MRI(1.5T)、透視装置(3台)、血管撮影装置(循環器、頭・腹部用の2台)、骨密度測定、乳房撮影、歯科撮影(パノラマ、セファロ、デンタル)、ガンマーカメラ装置、放射線治療装置(リニアック)回診用ポータブル撮影装置(2台)、手術室外科用イメージ(3台)、3D画像処理装置(4台、ネットワーク型)

検査内容については以下に各撮影機器の特色を説明してありますのでご覧下さい。

一般撮影

一般撮影とは、主に胸やお腹、全身の骨などのレントゲン写真を撮ることを言います。当院では4部屋の一般撮影室を使用しています。レントゲン写真はデジタル化が一般的になっており、当院でもワイヤレスのフラットパネルを取り入れフィルムは使用しません。

検査のスムーズな施行、画像診断に貢献しております。

一般撮影イメージ
  • 一般撮影イメージ
  • 一般撮影イメージ
  • 一般撮影イメージ
  • 一般撮影イメージ
  • 一般撮影イメージ

乳房撮影

乳房撮影イメージ

乳房撮影検査はマンモグラフィと呼ばれ、乳癌の早期発見に非常に有用な検査です。

撮影では乳房を引き出し、平たく押さえますので多少の痛みは伴いますが、乳腺の重なりとX線被ばくを減らし良い写真を撮ることで、手には触れない小さな病変を見つけることが可能となります。

骨密度撮影

骨密度撮影イメージ

骨密度測定検査とは、骨の量(骨密度)を調べる検査のことです。骨密度が多いと頑丈な骨であり、逆に少ないと脆く骨折しやすい骨となります。また、非常に少ないと骨粗鬆症となります。

その為に骨の密度を測定し、食生活の改善や投薬により、骨粗鬆症の予防をします。

当院では腰の骨(腰椎)や股の骨(大腿骨頚部)を微量なエックス線で詳しく計測する方法(DEXA法)にて行っており、他の方法よりも正確に測ることができます。

検査時間は5分程で、寝ていただくだけです。

人間は高齢化によって、骨の密度が少なくなります。これからの骨粗鬆症の予防のために、一度検査を受けてみられたらいかがでしょうか。

歯科撮影

歯科撮影イメージ
歯科撮影イメージ
歯科撮影イメージ

パノラマ撮影装置
全部の歯を一枚の写真に写す機械です。
上顎骨や下顎骨、顎関節などの骨折の有無もわかります。

セファロ
歯科の矯正用の写真を撮影する装置
睡眠時無呼吸症候群の診断にも使用します。

デンタル撮影装置
具合の悪い歯をねらって撮影します。

CT撮影

CT撮影イメージ CT撮影イメージ
  • CT撮影イメージ
  • CT撮影イメージ
  • CT撮影イメージ

画像処理(ワークステーション)装置
CT・MRIの画像は従来、1枚1枚の画像から解剖学的知識と経験を最大限活用し、立体像をイメージして診断してきました。

しかし近年医療技術の進歩によりデータ量が1000倍以上となり、イメージ化が難しくなってきました。それらの膨大なデータを集約しあらゆる方向から可視化させ、3次元表示させることができます。これによりあらゆる情報を、一目でわかりやすいかたちで提供できるようになりました。

当院では放射線科専用機と院内LAN対応機の2種を使用しています。

MRI

骨密度撮影イメージ

MRI装置とはX線を使わずに、磁場と電波を使って体の断面画像を撮影する装置です。
特に早期脳梗塞の診断をはじめとする脳外科、神経内科領域、整形外科、婦人科病変の診断に有用です。

当院のMRI装置は1.5テスラを使用しています。
以前使用していた装置と比較すると、静音化技術が進化したことにより、検査時の騒音がかなり低減されています。装置の奥行きも短くなり開放感があります。

全診療科の検査に対応し、脳ドックも実施しています。

血管撮影

血管撮影撮影イメージ
血管撮影撮影イメージ

血管撮影検査(頭部、腹部、四肢)
カテーテルと呼ばれる細い管を局所麻酔下で血管に挿入し、X線透視を使いながら目的の部位近くに進み造影剤を注入します。それをX線撮影することで血管の病気や腫瘍などの診断・治療を行います。

当院の血管撮影室は2011年の病院移転に伴い最新の機器に更新されました。

得られる高精細なDSA(Digital Subtraction Angiography)画像は骨などの診断の障害となるものを正確に取り除き、微細な血管をも写し出すことができます。

心臓血管撮影

心臓血管撮影イメージ
心臓血管撮影イメージ

心臓カテーテル検査
太ももや腕の血管から細い管(カテーテル)を挿入して心臓の血管の検査や治療を行います。検査としては造影剤というエックス線に写る薬剤を必要な血管に注入して映画として撮影する血管撮影や、脈の状態を調べる電気生理検査などを行います。また心臓を栄養する動脈である冠動脈が狭窄したり詰まっている場合(心筋梗塞)は、先端に小さな風船のついたカテーテルで血管を拡張したり、ステントという金属でできた筒状の網を血管内に固定して血流を回復する治療を行います。

核医学撮影

核医学撮影撮影イメージ

放射線(ガンマ線)を出す少量の薬(RI)を注射して、ガンマカメラと呼ばれる特殊なカメラで写真を撮ります。その写真から骨や内臓の様子や、その働きを調べます。患者さんは専用のベッドで30分程度横になっていただくだけの苦痛の少ない検査です。

放射線治療と同様これまで島外の病院へ検査に行っていただいておりましたが、新病院ではこの核医学検査(別名:アイソトープ検査、RI検査)が可能となり、島外病院への受診の労力、時間が不要となりました。

右の画像が核医学検査で撮影される写真の一例(骨シンチ)です。

放射線治療

放射線治療イメージ
放射線治療イメージ

がんの三大治療法として手術治療、抗がん剤治療、放射線治療があります。放射線治療は良性腫瘍に対しても治療効果が期待でき、術後の再発予防としても大きな効果を発揮します。

一日10分から15分程度、およそ1月から2月程度の照射を毎日行います。また、手術とは異なり全例ではありませんが入院する必要がありませんので、日々の照射以外の時間を有効に活用することができます

これまで島内には放射線治療を行う装置を備えた病院がなかったため、放射線治療を希望する患者は島外へ移動する必要があり、経済的、身体的な負担、及び時間の制約を強いられてきました。

当院に導入された放射線治療装置は、画像誘導放射線治療技術を搭載した幅広い対応が可能な装置であり、地域住民のみなさまの期待にお答えできると考えております。

透視(X線TV装置)

透視(X線TV装置)イメージ

X線TV装置とは、わずかなX線を照射し続けることにより、リアルタイムで身体の中の状態を見ることが出来、必要に応じて撮影する装置です。

現在の放射線科TV室では、整形外科領域のミエロ(脊髄腔造影)や神経根ブロック。産婦人科領域のHSG(子宮卵管造影)、技師への依頼による下咽頭食道造影、胃透視(術前検査や検診として)を主に実施しています。

ポータブル撮影

ポータブル撮影イメージ

放射線撮影室まで来る事が出来ない患者さんのための、移動型のX線撮影装置です。

病室での撮影用とオペ室撮影用の2台で稼動しています。

内視鏡X線TV

内視鏡X線TVイメージ
内視鏡X線TVイメージ

新病院建設計画の折、内視鏡部門でX線TV室を設置したいとの要望から放射線科とは独立した形でX線TV室を2部屋造設しました。

主に、消化器内科と呼吸器内科の透視下による検査や治療に使用しています。

消化器内科では、内視鏡下での総胆管系検査や治療、下部消化管(CF)検査、胃ろう造設、チューブ造影などが行われています。

呼吸器内科では主に、気管支鏡(BF)検査が行われています。

診療実績(令和3年度 年間件数)

  • 一般撮影 ・・・ 34,368件
  • 透視撮影 ・・・ 922件
  • CT撮影 ・・・ 11,508件
  • MRI撮影 ・・・ 3,890件
  • 血管検査 ・・・ 425件
  • 骨密度撮影 ・・・ 819件
  • マンモ撮影 ・・・ 1,420件
  • 核医学 ・・・ 206件
  • 治療 ・・・ 120件