診療科案内
佐渡島内で唯一の泌尿器科であり、ほとんどの泌尿器科疾患の診断から治療まで行っております。開腹手術を始め、腹腔鏡手術や化学療法、分子標的薬治療、免疫療法なども行っています。 常勤医師は1名ですが、毎週月・火曜日は新潟大学泌尿器科教室からの助勤医師も診療に参加し、手術も積極的に行っています。
当院で対応が難しい場合は島外の施設とも連携し、患者様に最善の医療を提供できるよう努力しております。
頻尿や排尿障害の原因となります。内服薬で症状の改善が見込めます。前立腺肥大症に伴う高度の排尿障害の場合は経尿道的手術の適応です。巨大前立腺の場合は新潟市内の病院にご紹介させて頂く場合もあります。高度の尿失禁の場合はボツリヌス菌膀胱内注入療法の適応もあります。
結石が詰まることにより激しい痛みを生じます。5mm以下の結石では自然排石する場合が多いですが、大きな結石では長期につまることで腎機能低下を引き起こすことがあります。内服治療で排石しない場合、痛みが強い場合などで手術の適応となります。当院では経尿道的手術を行っています。2cmを越える大きな結石の場合や、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の希望があれば、新潟市内の病院にご紹介させて頂く場合もあります。
男性のみに起こる癌です。高齢者に多く、現在男性癌の罹患率1位となっています。腫瘍マーカーのPSAが高値となります。検診受診率の向上から早期の段階でみつかることが多く、大半が無症状です。進行すると骨に転移する事が多く、骨痛や排尿障害も起こり得ます。治療は手術、放射線治療、内分泌療法、化学療法などを行います。ロボット手術のご希望があれば新潟市内の病院に、重粒子線/陽子線治療などのご希望があれば、県外の病院にご紹介させて頂きます。
血尿や頻尿、排尿障害を来たします。治療は経尿道的手術を行います。腫瘍の進展形式によっては、術後膀胱内に結核菌(BCG)や抗がん剤を注入する膀注療法も選択肢となります。膀胱筋層まで進展した場合は膀胱全摘+尿路変更術の適応となりますが、手術は新潟市内の病院にご紹介させて頂きます。高齢や全身状態の良好でない方、膀胱温存希望の場合は放射線治療を行うこともあります。転移がある場合は、化学療法や免疫療法を行います。
血尿や水腎症で見つかることが多いです。手術は腎尿管全摘を行います。腹腔鏡下での手術も行っています。膀胱癌を併発する事が多いのも特徴です。転移がある場合は化学療法や免疫療法を行います。
腎臓にできる腫瘍です。小さな腫瘍であれば腎部分切除術を行います。大きな腫瘍や部分切除困難な部位の場合は腎摘除術を行います。腹腔鏡下での手術も行っています。転移がある場合は、分子標的薬治療や免疫療法を行います。
副腎からは様々なホルモンが分泌されています。腫瘍からホルモンの過剰分泌が起こり、血圧の上昇や脱力、肥満、血糖値上昇、動悸、発汗など、さまざまな症状が生じます。疾患としては原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などがあります。治療は腹腔鏡下副腎摘除術を行います。褐色細胞腫の場合は術後ICU管理が推奨されますので、新潟市内の病院にご紹介させて頂きます。
精巣が短期間で硬く増大しますが、痛みが少ないのが特徴です。症状出現から受診までに時間がかかり、肺転移やリンパ節転移を来たした状態で発見されるケースもあります。治療は精巣摘除術を行います。転移がある場合は化学療法を行います。化学療法やリンパ節郭清術については、新潟市内の病院にご紹介させて頂く場合があります。
精索が捻じれる疾患で、激しい痛みを伴います。思春期の男児に多く、夜間から早朝に発症する傾向があります。なるべく早期、捻転後6時間以内での解除が望ましいと言われており、緊急での捻転解除術が必要となります。捻転解除後に血流の回復がなければ摘出せざるを得ない場合もあります。
包皮が狭小化し剥けなくなった状態です。排尿障害を来たす場合や感染を繰り返す場合、勃起時の痛みを伴う場合などで手術の適応となります。余剰包皮の切除術を行います。
医師 | 役職 | 認定資格など |
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黒木 大生 | 医長 | 日本泌尿器科学会専門医・指導医 |