放射線治療科についてご紹介いたします。

科の特徴

科の特徴イメージ
科の特徴イメージ

当院放射線治療科は2012年3月より新たな診療科として開設されました。
当科は、看護師および専属の放射線治療技師、新潟大学放射線治療科よりの週2回の出張による診察業務および新患の治療計画を行い、現代の放射線治療に標準的な3次元照射計画が可能な体制となっております。

対象疾患と紹介

放射線治療

  • 各科外来および入院病棟から依頼された、放射線治療が必要な疾患(主に悪性腫瘍)および島外施設からの紹介で当院にて放射線治療を必要とする患者さんの治療。
  • 脳腫瘍、頭頚部癌、乳癌、肺癌、食道癌、膵臓癌、悪性リンパ腫、直腸肛門管癌、前立腺癌、婦人科癌、その他の悪性腫瘍等の治療
  • 化学療法を併用した放射線治療
  • 転移性骨腫瘍等の悪性腫瘍による症状緩和のための放射線治療
  • 良性疾患として、甲状腺眼症、ケロイド、血管腫等
  • 当院で対応が困難な検査や治療(画像誘導による侵襲的な治療を含む)が必要な場合は、新潟大学医歯学総合病院や新潟県立がんセンター等の島外専門施設へ紹介が必要になる場合があります。

放射線治療(リニアック)

放射線治療(リニアック)

がんの三大治療法として手術治療、抗がん剤治療、放射線治療があります。放射線治療は良性腫瘍に対しても治療効果が期待でき、術後の再発予防としても大きな効果を発揮します。

一日10分から15分程度、およそ1月から2月程度の照射を毎日行います。また、手術とは異なり全例ではありませんが入院する必要がありませんので、日々の照射以外の時間を有効に活用することができます。

これまで島内には放射線治療を行う装置を備えた病院がなかったため、放射線治療を希望する患者は島外へ移動する必要があり、経済的、身体的な負担、及び時間の制約を強いられてきました。

当院に導入された放射線治療装置は、画像誘導放射線治療技術を搭載した幅広い対応が可能な装置であり、地域住民のみなさまの期待にお答えできると考えております。

放射線治療(リニアック)

放射線治療担当医師 ごあいさつ 新潟大学医歯学総合病院 放射線治療科 海津元樹

佐渡総合病院の新築移転開院後に新たに設置された機能の一つである放射線治療が2012年3月より始まり、放射線治療科の診療を開始いたしました。新築移転の構想開始早々に決定したこの診療部門では、公私にわたり多くの紆余曲折が存在しましたが、ようやく医療業務を開始することが出来ました。この場をお借りして新潟県厚生連、佐渡総合病院院長をはじめとした佐渡病院移転新築準備委員会、放射線治療担当技師の関係者各皆様におけるご尽力に深く感謝いたします。

さて、日本人は現在2人に1人が一生の間に1度は癌という病気を患う時代になってきました。放射線治療の大半は癌患者さんを対象としており、本来は癌患者さんの60%程度が放射線治療となんらかの関わりが必要と言われています。しかし、現在本邦で年間に放射線治療を受ける患者さんの数は癌患者さん全体の25%程度と言われています。その理由はいくつか挙げられますが、一つは放射線治療専門医師の不足、もう一つが放射線治療施設の大都市圏への偏在化が原因として考えられます。佐渡島内も今までは例外ではなく、放射線治療設備を有する医療施設は存在しませんでした。そのため従来は放射線治療が必要な多くの癌患者さんが島外の施設である新潟県立がんセンターや私が現在勤務する新潟大学医歯学総合病院で放射線治療を受けられていました。当然、このような専門施設でのみ行われている高度な放射線治療技術も存在しますので、今後島外施設で行われている全ての放射線治療が当院で行うことが出来るようになったわけではありませんが、今まで島外で放射線治療を受けられている患者さんの60-70%程度は当院での治療が可能と思われます。まだ、開始直後のため、院内スタッフや患者さん、医師会の皆様に対して何かとご迷惑ご不便をおかけする場面があるかもしれませんが、当院の新たな診療科を暖かく見守って頂ければ幸いです。

私事ではありますが、当院において放射線治療を開始するにあたり、その担当責任者としての研修を目的に新潟大学医学部付属病院放射線治療科に転勤し、早3年経過しようとしていますが、現在も研鑽を継続しております。今後は当院でも、より高度な放射線治療が行えるようにより一層の経験を積み重ねてゆきますので、佐渡島内の地域の皆様にさらにお役に立てるような、医療サービスの一部を常勤スタッフの皆様と協調して行えるようにいたしたいと思います。

診療日

医師紹介

医師 役職 認定資格など
海津 元樹 新潟大学医歯学総合病院
放射線治療科 病院准教授
日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医